はちみつの結晶

はちみつが白く固まっても品質には影響ありません。

国産はちみつの瓶

はちみつの一部が白く固まっていく現象を結晶といいます。 結晶が起こるのははちみつの主要成分であるブドウ糖や果糖のうち、ブドウ糖の作用に よるもので、結晶が起こるのは5℃から15℃くらいのようです。 蜜蜂に集められ巣房に蓄えられたはちみつも当初は水分が多いのですが、転化酵素と温風で 分解と脱水が促されます。 20%程度の水分量になるとみつ蝋で薄く蓋をして、濃縮されたはちみつとなります。 この状態になると長期間貯蔵しても成分的変化はほとんどありません。 はちみつを構成する成分のうち約7~8割を占めるのが糖分で、ブドウ糖と果糖がそれぞれ 半分ほどを占めます。 ブドウ糖の割合が多い花みつほど結晶しやすいとされています。 ブドウ糖の多いはちみつほど結晶しやすくなりますが、結晶しても品質にはまったく影響 ありません。 結晶してしまったら少し時間はかかりますが、溶解して結晶を消してしまいましょう。 はちみつの入った瓶の蓋をゆるめて瓶ごとお湯の中に入れ、少しづつ熱を加えていきます。 レンジなどで一気に加熱するとはちみつのとろりとした特長が損なわれてしまいますので、 根気よくお湯に漬けて溶かしましょう。 菜箸などでかき混ぜながら結晶を溶かしてしまえば、また普段どおりにはちみつを味わう ことができるようになります。